
ガーシュウィン作曲の
「ボギーとベス」というミュージカルの、
その曲を歌うには良い季節になってきました。
ずっと昔、私の歌をきいてくれた大切な友人は、
「あんたの歌ってあんたの人生だよね」
と言ってぽろぽろ涙を流しました。
そのころ私はまだ本当に本当に子供で、
一回り以上も年齢の違う大切な友人の、
やり場のなかったその心を
どうにも共有することが出来なくて、
ただただ、歌を歌って躍ってバカ騒ぎをして、
時間のうわずみだけをすくって、
その夏を過ごしていきました。
夏は、お祭りや、火が多いせいかしら、
この現と別の世界を近く感じて、
どうにも戻らない時間軸を逆行し、
もう会う事のできなくなってしまった人達と、
四次元の遠くで待ち合わせをしようと思いをめぐらす時間が増えます。
願い続ければ、歌い続ければ、もう一度届くと信じて。
すばらしいこの国の四季があるから、
季節ごとにこの世界との関わりがある。
先日、一緒にお祭りに行った幼なじみが、自分の住んでいた町は、
「お祭りに恵まれていなかった」と嘆いているのをきいて、
ちょっと感激してしまった。
それはつまり、ずっとその土地に代々暮らしていた人々という継承がなくて、
所謂、新興住宅地とか、大きなマンションがどどんと建ち並ぶところで、
氏神様の存在が希薄なのです。
もしかすると、私が<和の心にて候>に携わっていなかったとしたら、
気にもとめない言葉であったかもしれない。
でも、夏は、なにしろ、お祭りするんだよね。
よし。わかった。
道行く人の、笑顔、笑顔、笑顔。
知ってる人も知らない人も、笑顔、笑顔、笑顔、笑顔。
和の心にて候。
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